リオのファヴェーラで新生活、古尾谷悠子のカリオカにならないブログ

ファヴェーラ妻

臨月に入りました

2012.01.18

いよいよ妊娠36週に入りました。

予定日は2月の14とか15とか17とかこっち来てから先生によって違うのでまぁそのへんなのかなと思ってます。日本では14日と言われてましたが。

とにかく無事にここまでこれてすごくうれしいです。

お腹が波打つほどよく動くし、最近はときどき張るようになってきて、あーほんとにもうすぐその日が来るんだなぁと楽しみも増しています。

早く顔見たい!いつでも出てこい!

 

今日は体験した中でのリオの出産事情をまとめてみたいと思います。

わたしは今までブラジルで病院の世話になったことはなかったので、医療事情がまったくわからずいろいろと大変でした。

まずリオでは、①妊婦検診の場所、②実際出産する病院、③各種検査場所(血液、尿、超音波)がそれぞれ別の場所です。

日本だと里帰り出産とかじゃなきゃ基本的に①②③とも同じ病院だと思います。

こっちの場合、もし公立の機関を選ぶなら①は家の近くの保健所、②は地域にある公立産科病院、③はそれぞれの公立検査所で、出産まですべて無料。

私立だったら①は医者の個人診療所、②は医者から薦められる私立産科病院、③は医者から紹介される私立検査機関になります。

わたしはつい最近まで公立と私立と二股をかけていて、両方の検診に行き、産む病院も両方とも見学に行き、検査も公立機関で予約がとれればただなのでそっちに行ったりしてました。

公立だから質が悪いと思われがちですが、働いてる人は優秀で信頼できる人ばかり。

ただ予約した検診日に行ってみたら先生が休みをとってていなかったり、検査の予約もなかなかとれず、さらに検査結果も時間がかかるので忍耐力が必要なのは事実。

予約をとろうと思って9月に申請した超音波検査の予約がとれたの1月入ってからだったし。今も1ヶ月以上前にした血液検査の結果待たされてるし。そんなことされてたら産まれちゃうよー!

こちらがどうなってんのと要求しても「システムの問題で。。。」と言われて解決ならず。そう、悪いのはシステムで働いてる人たちじゃないんだけど。

でも陣痛きて痛くて苦しんでるときに「システムが。。。」と言われて処置後回しにされたらたまんない。それに出産を担当する医者はその日の当直医なので検診で診てくれてる先生とは全然別の人。それも不安なのでわたしは私立病院を選ぶことにしました。

 

ブラジルは世界でもトップクラスの帝王切開率の高い国らしく、とにかく普通に自然分娩で産ませてくれる先生を探すところからでした。

何人かの先生の診察を受け、自然分娩を推奨してるマリオ先生に出会えたときはほんとに安心しました。「この人だったら万が一腹切られても納得できる」と思えたので。

そしてマリオ先生お薦めの病院をふたつ見学に行って、ボタフォゴ地区にある私立病院ではおそらく最低ランクの病院で出産することに決めました。

値段も高くて有名な病院も薦められましたが、そこはまるで高級ホテルのような場所でそんなところで産む必要はどこにもないし、最低限の設備がちゃんと整っている今回決めた病院で十分だと思いました。

当日はマリオ先生に連絡すれば、マリオ先生とお抱えのスタッフたち(小児科医、麻酔科医、アシスタント)がその病院にやってきていわば出張出産するわけです。

この辺が帝王切開が多い理由だと思います。いざ出産てときに医者はスタッフたちを集めなきゃいけません。あらかじめ予定を決めてた方が医者も妊婦も安心。あとは妊婦の希望で痛いのは嫌だから、健康保険適用の関係で分娩に時間をかけられないから、などいろいろなことが合わさって帝王切開が多いようです。

こういうこと全部わかるのにほんとに時間がかかったしいろいろ勉強になりました。

今までいたブラジルではわからなかったことばかり。

ひとつひとつ納得するまで人にきいて、大輔くんと相談して全部ふたりで決めたので今は心も晴れ晴れ、不安もありません。

長いようであっという間に臨月突入の4ヶ月半でした。

 

無事自然分娩できれば、出産してから24時間で退院。

日本だと一週間は入院するらしいのできついなぁと思いますが、考え方変えれば産んで翌日から親子3人水入らずで家で寝れるわけだからいいかもと思ってます。

そんな日が来るのが楽しみです。がんばります。

 

 

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