リオのファヴェーラで新生活、古尾谷悠子のカリオカにならないブログ

ファヴェーラ妻

 

まつりが通うファベーラの中の市立保育園も先週夏休みに入りました。

12日には学年末の締めくくりでクリスマスパーティがありました。

いつもまつりが過ごしている教室でクラスの子全員でお遊戯の発表。

まつりはお花の役でピンクの衣装を身につけ、音楽に合わせて上手に踊ってました。

他のどの子よりも先生の動きをちゃんと見て、自分の踊る部分をしっかり踊ってて、先生からも褒められてました。

ここ2週間くらい家で歌うたいながらひとりで踊っていたのはこのための練習だったのね〜

 

夕方迎えに行くと、今度は生徒ひとりひとりに保育園からプレゼントを渡されて、サンタクロースとの記念撮影。

去年はサンタさん見て大泣きだったけど、今年はおそるおそる抱っこされてました。

プレゼントは洋服、サンダル、着せ替え人形、お絵描きセットなど。かなり豪華。

どこかのNPOがファベーラの保育園に対する援助として協力してくれているそうです。

 

 

毎年先生からの報告書が親に渡されるんですが、今年も2枚の紙にびっしりとまつりについて、まつりのクラスについて書かれていました。

まつりは動きと音楽のあるアクティビティが好きなこと。

ポルトガル語のボキャブラリーが増え、たくさん歌を歌えるようになったこと。

自分の意志や感情を表現でき、みんなとのコミュニケーションがうまくとれるようになったこと。

手が汚れるのが嫌で絵を描きたがらず、他人がやっているのを観察してから自分のをやること。

先生の補助や声かけが必要だが、おむつなしで過ごせること。

他のクラスの子に対しては人見知りをし、信頼できる先生を探してからその場に慣れていくこと。

など書かれていました。

この1年でポルトガル語も日本語もとても発達して、家でもずっとしゃべるか歌うかで、ひとりでとても賑やかです。

最近はスラングも口にするようになって、すっかりファベーラっ子。

保育園が大好きで一度も行きたがらなかったことはなく、毎日いろんなことを学んで帰ってくるので頼もしい限りです。

一年間おつかれ!!

 

 

双子誕生!

2014.12.02

 

11月20日、ブラジルは黒人の日という祝日。
無事に双子の男の子を出産しました。
朝陽(あさひ、写真左)、祝波(ほなみ、写真右)と名付けました。
予定日4日前までお腹にいたふたりはそれぞれ2,9キロと3,2キロという双子にしてはビッグサイズで誕生となりました。

 

出産当日早朝に始まった陣痛はどんどん進み、ファベーラの丘を下りる前にファベーラ常駐の警察のパトカーに病院まで運んでもらうことに。
病院着いたら40分後には一人目の朝陽が誕生。超スピード出産ですんなり出てきてくれたんですが、そのあとお腹に残された祝波のポジションが横位になってしまいなかなかでてきませんでした。
ひとりが出たあとのしぼんだお腹のど真ん中にどでーんと横たわっているのがお腹の外からでも簡単にわかりました。
医者たちが下の穴から、お腹の上から、押したり引いたりを繰り返しましたが、結局動かず、胎児の状態を考えて最後は緊急帝王切開となりました。
切開したあとも先に腕が出てきたり(大輔くん談)、出すのがかなり難しかったようで、時間もかかりましたが、無事に産まれてくれて本当にほっとしました。
医者たちも「本当に難しかった。命を落とす危険もあったけど本当によかった。」と。
看護婦さんたちも「双子なのに単胎児と変わらない大きさで、自然分娩と帝王切開両方やったんだから勲章ものね」と祝福してくれました。

 

2泊入院して家に帰ってきて、最初は傷の痛みで何もできませんでしたが、段々と回復して動けるようになってきました。

血液型が違ったので二卵性の双子みたいです。

寝方や飲み方に差があって、比較しているとかなりおもしろいです。

顔つきもそれなりに違うし、泣き声を聞けばどっちが泣いているかわかるくらいにはなりました。

何よりうれしいのは上の娘が「赤ちゃん、かわいい!」となでなでしたりキスしたり、嫉妬するどころか誰よりもふたりの誕生を喜んでいることです。

 

日本からたくさんの励ましをくれたみなさん、本当にありがとうございました!
一気ににぎやかになった我が家ですが、今後ともよろしくどうぞ~。

 

 

産まれません

2014.11.17

39週に入りました。

まさかここまで持つとは。
手伝いに来てる母も、早く来すぎたと思っているようです。
いつかね〜、なんてみんなで話してたのに、あまりに長引いているのでそんな話もしなくなりました。

 

マリオ先生は「自然が決めることだから」と堂々と構えてます。
今週は週の後半が連休なので検診もなし。
次の診察は予定日の週明けです。
そこまでいっちゃったりして?!もしかして予定日超えちゃう?!

 

子宮口はすでに3センチ開いてて、お腹もずいぶん下がってきてるから、もうすぐなのは確かみたいですが。
毎晩強いお腹の張りで起きますが、陣痛にはつながらず。
やることないので、家でゴロゴロ。
週末はまつりとポン・デ・ケージョを焼いてみたり。
まあ、こればかりは待つしかないか。
もう、いつでもいいよ!

 

秒読み段階

2014.11.02

ここ数日で一気に夏らしい空気になり、ビーチも人がいっぱいの週末です。

 

36週、臨月に無事入りました。
妊娠線の前兆だと思っていたお腹のかゆみは、また原因不明の湿疹になって全身に広がり、かゆみに苦しむ日を過ごしました。
それも薬でよくなりましたが、何だったんでしょうねぇ。
今まで使ってた保湿剤を塗ってただけなのに、突然トラブルになるから不思議。やっぱり妊婦はホルモンのバランスとかいろいろ変わるらしいから。
あのかゆみは本当に辛くて、二度と妊娠なんてしたくない!と本気で思いました。

 

マリオ先生の検診も今は週1回。
血液、尿検査の値も問題ないし、心配する症状も何もないので、「こういう健康的な女性は何人でも子どもを産めるからおそろしい」と言われました。
もうここまで来たらいつ産まれても大丈夫とのこと。
内診してみて、11月5日から8日の間に産まれると言ってました。
娘のときは見事に出生日をあてたマリオ先生なので、あたるかな、どうだろな。

 

日に日にからだはしんどくなってて、腰は痛いし、夜は眠れないし、一日中ベッドでごろごろしてます。暇です。
先週はまだ買い物しに行く余裕もあったけど今はもう歩くのも辛いので、静かに陣痛を待ちます。

 

今日おそらく最後のエコー検査に行ってきました。
ふたりとも順調で、2キロ超えたかなと楽しみにしていた推定体重はなんと2753gと2985gという結果でびっくり!
誤差は±300gくらいあるそうですが、それでも思ってたより全然大きい!
まあ、大きい分には安心ですが。ふたりで5キロ超えか、しんどいわけだ。
どんな顔して出てくるか楽しみです!

 

 

 

住んでいるファベーラの中、家のすぐ近くに写真ギャラリーができました!

2010年ニューヨークにブラジル人オーナーがオープンさせたギャラリーがここバビロニアに移転という形です。
ファベーラの中でも一番上に位置し、屋上からの景色も素晴らしい立地。
ファベーラの建物とは思えない大きなガラス窓と木材を使った外観が特徴的で目を惹きます。
コレクションしているのはブラジル内外で活躍する写真家たちの作品。
オープンから今までは若手写真家で注目度が高いジュリオ・ビテンコートの新作を展示しています。
11月22日からはサルヴァドール在住の日本人写真家、北村欧介さんの個展が始まるそうで、こちらもとても楽しみです。
バビロニアにまたひとつ観光スポットが増えました!
ゲストハウスに来た際などぜひ立ち寄ってみてください。

 

Rua Marquês de Abrantes n°19 Leme Rio de Janeiro

 

妊娠線

2014.10.18

34週です。

週初めにマリオ先生の検診。

逆子、なおってました!!!

しかもふたりとも頭が下!えらい!

左側にいる子が下にいて先に産まれるらしく、すぐ近くに二人目もスタンバイしている感じなので、とてもいいポジションだそうです。

先生もとても喜んでくれました。これで自然分娩できるって。

逆子なおすために結局何もしなかったから、自然にそうなるようにできてるんだなぁ。よかったよかった。

このままのポジションで出産の日を迎えたいです。

 

飲んでいた張り止めの薬はやめてみて様子をみようということになったのでさっそくやめてみました。

特に問題なし。このままいけそうです。

 

へそ下の部分にかゆみが出てきたのでマリオ先生に話したら妊娠線ができ始めてるって。新たなトラブル発生!

アーモンドオイルをすすめられました。

さっそく塗ってますが、かゆい範囲は日に日に広くなるので、昨日皮膚科へ。

かゆみ止めの飲み薬を処方されて、塗るのはやはりアーモンドオイルとのこと。

もう皮膚は限界。

まつりのときは顔に塗ったあとの残りの保湿剤をお腹に塗ってただけで何ともなかったのに。

あと予定日までは1ヶ月以上もあるのに、どうなっちゃうかな。

まぁ、もう、妊娠線くらいしょうがないか、と思ってますが。

 

最近は週の半分くらいは家にずっといてごろごろ。

外に出るとファベーラの人たちが「お!これから産みに行くの?」と声をかけてきます。

そんなわけないだろーが!

とにかく37週になる11月3日までは産まれないようにしようとマリオ先生も言っていたので、それまではがんばらないと。

早く産みたい気持ちと、産んだら戦場が待っているのもわかってるから、今の穏やかな生活を楽しみたい気持ちといろいろです。

そういえば血液検査のときの看護婦さんが今ブラジルは女の子3人に対して男の子1人しか産まれてないから、男の子の双子は貴重だねぇと話していました。

そんなことってあるんでしょーか?

 

 

 

母到着

2014.10.11

先週、母が日本から無事に到着しました。
まつりのときは産まれた当日に到着という絶妙なタイミングで来た母。
今回は双子だし、まつりの面倒もあるので早めに来てもらいました。
これでいつ産まれても安心。

 

子どもができるまで、長生きしたいと思ったことはないけど
自分の娘が出産するときまでは健康に生きていたいと今は思います。
今回はわたしの母が来てくれなければ、ブラジルで産むという選択はできなかっただろうし
誰よりも気兼ねなく頼れる母が手伝いに来てくれるのは大きな支えです。
66歳でそれができる母にまず感謝。

 

まつりもおばあちゃんとの生活が始まって、普段一緒にいれない分、いい刺激になりそう。
保育園もおばあちゃんと仲良く行ってくれるようになりました。

 

わたしの方はお腹の張りが頻繁で痛みもあったので、マリオ先生に電話したら張り止めの薬を飲むように言われて飲み始めました。
最近は外に出ると「双子ですか?」「2人でしょ?」と声をかけられるようになりました。
説明しなくていい分、楽です。
自分で腹周りをはかってみたら1m超えてました。
まだ大きくなるのかなぁ。

 

 

逆子?

2014.09.25

31週になりました。

「いつ産まれるの?」「11月予定です」

「まだ先なのにお腹大きいわねー。もう産まれそうじゃない!」「双子なんで」

「あら、まぁ!」

という道行く人とのやりとりにも飽き飽きしてきた今日このごろです。

この「あら、まぁ!」のあとには「大変ね」という顔をされるか、「すごいわね、がんばって」と励まされるかのどちらか。

もういいかげんほっといて欲しい。わたしだって早くこのデカ腹から開放されたいのに。

 

最近は歩いたり立ち上がったりするだけで恥骨がすごく痛むようになりました。

寝る姿勢もいまいち定まらなくてなかなか寝付けずにいます。腰も痛いし。

日本だと30週あたりから管理入院て場合がよくあるみたいですけど、それも納得。

まだなんとか自力で歩けますけど、そのうちベッドから起き上がれなくなりそうです。

 

先週金曜日に検査所でエコー検査。

1500gと1400gのふたりは順調に育っています。

ただ今までふたりとも頭が下だったのに、この日の検査ではひとりは頭を上にして座り、もうひとりは横位というポジションに。

もしかして逆子?

先に出て来る子が逆子の場合は帝王切開になってしまうので、これじゃまずい。

できれば自然に産みたいのでこの結果にはそれなりに凹みました。

 

その結果をもって今日マリオ先生の検診でした。

検査結果を見せたら、やっぱりこれはよくないポジションだって。

でも35週までは双子でも自然に動くから心配いらないそうで。

一応、逆子体操のようなものも教えてもらったけど、今はやる必要ないそうです。

とりあえず見てみようと、その場でエコーで見てもらったら、下にいる子は頭を下に戻そうとしているところだそうで、もし今日出産だとしたら自然分娩できるとのこと。

ひと安心。

そんなにまだ動くスペースがあるんだなぁ。

頼むから頭を下にしてくれよ、と祈るばかりです。

 

 

 

髪と紙

2014.09.16

最近になっておしゃべりが上手になってきたまつり。

日本語とポルトガル語をごちゃまぜにしてしゃべってきます。

今イヤイヤ期真っ最中だと思いますが、

「イヤ」も「ヤダ」も教えてないので「não quero」とポルトガル語で一日何十回も言って来ます。

しゃべれることもだいぶ増えて、意思の疎通も楽ちんに。
その分意思もはっきりして、無視できなくなってきました。
親はいつまでもペットみたいに子どもを扱ってしまうときがあるけど、
本人にはもう自分のやり方やタイミングがありますね。
一人前です。いつの間にか。
2歳になってからその成長が目に見えるようになって、すごく楽しいです。

 

今日、まつりと遊んでるとき、紙を指差して「カベーロ」と言うんです。

cabeloはポルトガル語で髪の毛。

髪と紙が「かみ」で、髪は「カベーロ」だから紙も「カベーロ」だと思っているらしい。

紙はポルトガル語ではpapelなので

「ちがうよ、これはパペウだよ」と言ってもわからないらしく

「papel, não!!! cabelo! かみ!」と言い張ってました。

こういう誤解の仕方もするんだと面白かったです。

そのうち保育園の先生に訂正されるんでしょうけど。

 

 

7ヶ月検診

2014.08.23

現在26週。

日本では「数え」で数えるので妊娠7ヶ月。

ブラジルは「満」で数えるので妊娠6ヶ月です。

 

今日は産科の先生の検診でした。

上の娘を産んだときもお世話になったマリオ先生に診てもらっています。
おそらく60代のおじいちゃん先生。手はいつも震えています。
今日は朝から分娩だったらしく、とても眠いご様子。わたしと話しながら寝るんじゃないかと思った!
エコー検査の結果と、別でやった血液・尿検査の結果を見せました。
赤ちゃんの状態は何も問題なし。
わたしの方はちょっと貧血気味なのとカルシウムの値が低めなので、食事で補うよう心がけるように言われたくらい。
ふたりにいろいろ取られてますな。

 

双子は早産になる可能性が高いらしく、いかに長くお腹の中にとどめておくかが鍵だと言われています。心の準備と思って、先生に9月中に産まれる可能性はあるかきいたら「少しだけ」。
予定日は11月26日ですが、10月中に産まれる可能性は充分あるとのこと。
先に出てくる子の頭が下であれば自然分娩できると言われています。
この先、今は同じように成長しているふたりに大きさの差が出てくることがあるので、検査所でのエコー検査は毎月やるようにとのこと。
娘のときは妊娠後期に一回やっただけの気がする。
しかし、腹がでかいな〜。
診療所受付の人に26週だって言うと「双子の腹は狂気じみてるねぇ」だって。